前回はまさかの事件で手術が中止になってからの先生の神対応のおかげで、大学病院で先生の手術が受けられる事になるまでをお話しさせていただきました。
今回は入院から手術当日のお話しをさせていただきます。
いよいよ手術のお話しです。
入院&手術
大学病院の診察予約をして、先生からいただいた紹介状を手に大学病院へ向かいます。
先生から事前に大学病院での担当医の先生にお話しをしてくださっていたようで、話はすんなりと進みました。
「手術日、どうしますか?」
私は大学病院の患者ではなくイレギュラーな患者なので、手術枠を他の科の先生からいただかないといけないとの事でした。
候補日を何日か挙げさせていただき、手術枠を確認後先生のご予定と照らし合わせて後日お電話をいただける事になりました。
後日病院からご連絡があり、手術日は4月の末に決まりました。
今度こそ!と思っていた矢先、どうしても受けたかったオーディションの話しが…。そういう時に限って楽しそうな本番のお話しもいただき、もしかしたら手術をしても今後今までのように演奏が出来ないかもしれない。。
決して先生を信用していなかった訳ではありません。
ですが、どうしても手術への期待と共にリスクの話が頭を過ります。
手の状態は良くありませんでしたが手術をする決心は決まっていたので、やらないで後々後悔するよりもやって後悔しようそう思い、大変申し訳なかったのですが4月の手術は延期させていただく事にしました。
手術決行は8月あたまに決定!!
最後の本番が7月半ば過ぎだったので手術は8月頭に行う事になりました。
7月は吹奏楽コンクールシーズンという事もあり、レッスン業も最盛期です。
手の状態はほぼ限界という感じでしたが、レッスンと本番の日々。
7月の終わりまで毎日がとっても充実していました!
そして充実した日々はあっという間に過ぎ、とうとう入院日がやってきました。
利き手の手術&入院で不安たっぷり…
今回は全身麻酔で手術を行うので入院が必要でした。
利き手の手術なのでしばらく右手は使う事が出来ません。
娘もそれなりに大きいので手伝ってもらう事は出来ますが、せっかくの夏休み。
母親の看病で夏休みが終わった。
そんな夏休みにさせたくはなかったので事前に先生に相談。
抜糸を終えるまでの約2週間入院させていただく事になりました。
手術日前日。入院。
入院の為のPCR検査もクリアし、いよいよ入院日当日。
前回と同じく、父に病院まで車で送ってもらいます。今回は2週間の入院なので荷物もいっぱい。
初めて病棟に向かいます。
太陽が燦々と降り注ぐ病棟。
明るい!!
これから2週間過ごす空間がこんなにお日様が入る場所と知って大丈夫!そんな風に思える病棟でした。
入院日は特にやる事もなかったので翌日の手術までにせっせと快適空間を作る事に専念しました。
病院の食事は…と聞いていましたがお食事も美味しい!
準備万端!あとは翌日の手術に備えるだけです。
準備が整うと急に緊張感が増してきました。
手術跡の無いこの手とは今日で最後なんだなぁ。。
そんな風に思って最後に写真を撮りました。
ヤマハ「ぷりんと楽譜」手術決行日!さよなら、傷口の無い私の右手
とうとう手術当日。もちろん前日は全くと言っていい程眠れませんでした。
不安が3、期待が7ぐらい。色んなドキドキが重なっている感じです。
私の手術は14時半頃からの予定です。
食事は当日の0時で中止、水分は10時まで摂れました。
病室に整形外科の先生が来ました。私はこちらの病院に通っていた訳ではないので『はじめまして』です。
そしてどちらの手を手術をするのかの確認をし、手に『Ope』マークを書いて出ていかれました。
その後は看護師さんに点滴と酸素飽和濃度と測る機械?を付けてもらい、手術着に着替え、血栓のリスクを減らす為の着圧ソックスを履いてスタンバイ。
私は手術時間が長時間ではなかった為、尿道カテーテルは入れずに済みました。
やはり緊張から午前中はずっとそわそわ。
ですが、予定の14時半になってもなかなか呼ばれません。
どうも私の前の方の手術が長引いているそうです。
前日に全く眠れなかったのでこの時間に少し眠くなってきました。
ウトウトしていると看護師さんから「呼ばれましたよ」と声がかかりました。
とうとう来た!!
急に緊張!ドキドキ!
エレベーターで手術室の階に向かうと、左右に並ぶ手術室がまるで東京ディズニーランドのスターツアーズのスタンバイのようで、妙にテンションが上がってきました。(いや、単にドキドキしていただけかもしれません 笑)
いよいよ手術室へ。手術室に入る前にメガネを外します。
見えない…。
看護師さんに導いていただき手術台へ。
ドラマなどでよく見る手術台に付いている丸い照明が目の前に見えます。
緊張度MAXです。
麻酔トラブルがあったからなのか(ちょっと確認していないので分からないのですが)麻酔科の方がたくさん。そして手外科の先生もたくさん。
麻酔担当の先生はとっても優しそうなベテランの女性の先生でした。
不安に思っている事をお話しさせていただきます。
私:「顎関節症で口が大きく開けられないんです…」
麻酔科先生:「どれどれ、目一杯開けてみて。これぐらい開いていたら大丈夫よ。麻酔トラブルの件も聞いているからね。何があっても全力でサポートするからね」
優しいお顔と優しいお言葉に泣きそうになっていた所に
「杉田さん。〇〇です」
主治医の先生登場です!
メガネをかけていないので先生のお顔はちゃんと分からなかったのですが、いつも聞いていた先生の声に安堵。
先生ー!!(泣)よろしくお願いします!!!
麻酔科先生:「じゃあちょっと冷たいの入りますね」
よく麻酔の時って数字をカウントするとか噂で聞いていたのですが、そんな間もなく眠っていました。
「…杉田さん、杉田さん」
名前を呼ばれて起きましたが、頭がボーッとしていて主治医の先生が手術について話してくれているようなのですが全く話しが頭に入ってきません。
「ありがとうございました…」
蚊の鳴くような声で先生にご挨拶をして、手術室から病室に運ばれていきます。
終わったんだ…。
先生の話しは入ってきませんでしたが、先生の様子から手術が成功した事は分かりました。
病室に帰ると足に空気圧でマッサージするポンプみたいなものを装着されました。
終わったんだという安堵感とまだ麻酔が効いていてとても眠く、そのまま眠りにつきました。
術後、撮っていただいた写真がこちらです。(レントゲン写真が苦手な方はご遠慮下さい)
さいごに
今回は手術までのお話しをさせていただきました。
手術を受けた側からすると『気が付いたら終わっていた』そんな感覚でした。
全身麻酔、恐るべしです!
術後は麻酔のおかげで眠気に襲われていたのですが、麻酔は切れます!そして術後の痛みがこれがまた…。
次回は術後のお話しをさせていただきたいと思います。